開花時期 12月下旬から2月下旬
早春の陽光を浴び、透きとおるような淡い黄色の花を咲かせるロウバイ。花の少ない時期に厳しい寒さに耐えながら、凛と咲く姿は美しいもの。標高497mの宝登山頂一体の広大な園地に約500株(約2,000本)の臘梅が咲き誇り、英名「Winter Sweet(ウィンタースウィート)」と呼ばれるほどの濃厚な甘い香りに包まれます。
また、関東一のロケーションを誇る眺望も人気のひとつ。眼下に広がる秩父の町並みや、秩父のシンボル「武甲山」、鋸状の山容をした「両神山」などの山々、青く澄みきった空、可憐に咲くロウバイのコラボレーションをゆっくりとお楽しみ下さい。
三品種のロウバイが植栽されています
↑「和臘梅(わろうばい」)
基本原種で花芯部はで紅紫色でやや小型
↑「素心(そしん)」
香りが良く花芯部も黄色。花びらの形は剣弁(先がとがった形)が特徴です。
↑「満月(マンゲツ)」
素心から選抜された品種で、花は濃色の大輪。花びらの形は、丸弁が特徴。
- Q:臘梅(ロウバイ) 名前の由来?
- ロウバイ科ロウバイ属で中国中部原産の高さ3~4mになる落葉低木です。名前に「梅」が入りますが、植物学的には、梅の仲間ではありません。
- 名前の由来は、花がロウ細工のように美しいという説、花弁の色が蜜蝋【※1】に似ているからという説、臘月【※2】に咲く花が梅に似ているからと諸説あります。花弁を透かすように見ると、ロウバイの美しさをより一層感じることができるでしょう。.
- 【※1】蜜蝋(みつろう)
- ミツバチから分泌され、ミツバチの巣の主成分をなす蝋。巣を加熱圧搾したり、湯で煮溶かしたりして採取し、精製したものはつや出し剤・化粧品などに利用されます。
- 【※2】蝋月(ろうげつ)
- 陰暦12月の異名で、「師走」の他の別称の一つ。古代中国では、「臘祭」と呼ばれる狩猟祭が12月に行われ、その祭りがある月を「臘月」と呼ぶようになったと言われています。